あおいグループ50周年記念誌からひも解くAOI誕生物語の第3話!
前回は、開設を決意した自動車学校の用地を決める道のりでした。
着々と準備を進める中で大きな問題が発生しました。
依頼していた銀行から融資できない旨の連絡があったのです。
「自動車学校への融資の経験がなく、回収の見込みがない」ということでした。
この事業を諦めて、地権者たちの協力を踏みにじることになるのか。
そんなことはあってはならないと山本は奮起しました。
融資を断られたその足で福井銀行本店の市橋営業部長を訪ねます。
面識はあっても特別懇意な間柄ではなかったにもかかわらず快く会っていただけました。
山本は自動車学校の発起経緯や計画を説明し融資をお願いしました。
そして、その回答は「お引き受けします」という内容でした。
「考えさせてください」程度の返事を予想していた山本には信じられない言葉でした。
ここでも熱意や人柄を素地とした信頼が成果を結ぶことになったのです。
以後、山本は市橋会長を生涯恩人と慕い、師として敬愛することになります。
様々な苦しみの体験を味わいながら、
昭和35年7月、学校法人あおい学園・福井自動車専門学校の開校式を迎えます。
この先の物語はまたの機会に続きます!