動物保険制度の歴史/どうぶつ健保ならアニコム
保険制度設立ヒストリー(4)

動物保険制度の歴史/どうぶつ健保ならアニコム


ご加入におけるリスクについてのご質問
本システムを通じ、日々の診療はもちろんのこと、共済制度事務(病院・アニコム両サイドにとって)の省力化を図っており、制度運営コストを低下させています。また、実際のカルテに基づいた膨大な詳細医療費データ分析をアニコム内で行い、精度の高い引受リスク管理を可能としたことから、掛け金の低減を実現しています。アニコムでは、このようにして、人間の健康保険において本来行うべきであったシステムチャレンジを行うことで、破綻可能性を極小化させています。
さらに、2003年10月1日より、アニコムどうぶつ健保は、会員数の増大等社会的責務の高まりに応えるため(保証力の強化)、世界有数の再保険引き受け手と再保険契約を締結いたしました。
アニコムの業容やビジネスモデル、さらには事故データに対し厳しい審査を行った末、ロンドンで最も信頼のある保障引き受け手が再保険を引き受けるに至りました。引き受け手は約300年の歴史を誇り、また120カ国以上での保険取引を展開し、世界の保険市場をリードしているロンドンの保険業者協会です。当該カバーを手配することで経営基盤も磐石となりました。

共済制度においてのリスクとは、大きく分けて次の2つのリスクがあります。
 
制度設計自体の誤り
掛け金の算定ミスなどを指しています。この分野については、現時点で予想以下の支払率であったことから、加齢に伴う疾病発生上昇を推計した場合を含めて統計的に検証できており、当該誤りを犯すリスクはとても低いものとなっています。
  
制度運営の誤り
掛け金を収受してから、平均的な支払時期まで、資金運用を行いますが、この運用におけるミスなどを指しています。どうぶつ健康保障共済制度においては、人の生命保険などと異なり、運用期間が極めて短期である(動物保険の場合平均4ヶ月程度と見られているのに対して、生保の場合平均30年程度あります)ことから資金運用の選択肢がそもそも限られており、このようなミスを犯す危険性は低くなっています。
 
上記のように、万全の体制で制度運営を行っておりますが、どのような事業体であっても、未来永劫破綻しないと言い切ることは、確率論的に無理があります。そこで、万が一、アニコムが破綻した場合どのような状況となるかについて、以下のとおりご説明申し上げます。

アニコムの保障事業はペットの医療費保障を行うものであり、一般的な保険会社が行う保険業の形態となっておらず法的には共済事業となっています。従って、一般保険会社における保険契約者保護機構などの公的制度が整備されていないため、万が一、アニコムが破綻した場合、以下のような損失が発生する可能性があります。

破綻時のリスク
【飼い主様について】
  1. 破綻後は保障が受けられなくなります。
  2. 掛け金の残存分の返戻ができなくなる可能性があり、
    年払いでご加入された場合
      最大損失としてアニコム入会金および年間掛け金相当額(1頭あたり平均約2万円)、
    月払いでご加入された場合
      破綻時以降にお支払いになられた月間掛け金相当額(1頭あたり平均約2,000円分)
    の損失可能性があります。

【対応医療機関の皆様について】
  破綻が発生した月次付近のレセプトについて回収不能になる可能性があります。

最後まで、お読みいただきまして有難うございました。

アニコム理事長 小森 伸昭

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